「見やすく、わかりやすく、伝わりやすく」は
読みやすい文字から。
国民の高齢化が加速する中で、企業・団体・自治体などが発信するコミュニケーションが、誰にでもきちんと伝わることはますます重要な課題であり、情報伝達の「わかりやすさ」は、社会に不可欠な要素になっています。
そのような背景の中、UCDA とイワタ、電通が共同で開発した「みんなの文字」は、ただ美しいだけではなく、様々な方に読みやすいことを科学的に検証し、完成させた書体です。
開発プロセス
「みんなの文字」は、科学的根拠に基づき開発、
「人の目」でテストを重ねて検証しました。
見やすく読みやすい文字の基準となるガイドラインに、
「ISO13407 人間中心設計のプロセス」を採用、読む人の視点に立ってすべてを設計しています。
科学的根拠
東京電機大学「矢口式評価法(IPO テスト)」(特許取得済)により、文字のかすれにくさ、つぶれにくさを定量化して、安定領域を「視認性」「判読性」の指標としました。
評価・検証
老眼、白内障など多様な方々に様々なテストを実施して、「判読性」「視認性」「可読性」の検証を重ねました。
第三者認証
開発初期からのレポートとプロトタイプをUCDA 認証委員会に提出し、さらに査読・審査をクリアして、誰にとっても読みやすいフォントとして認証されました。
優位性
「みんなの文字」は、読みやすさに理由があります。
- 小さくても見やすい
文字ごとの特性を考慮した、小サイズでもつぶれにくい設計です。 - 密集していても読みやすい
小さい文字で長文時の可読性を高める、
最適な文字間に設計しています。 - 劣化しても誤読が少ない
輪郭がかすれたり、つぶれたりしても、判読しやすい字形としました。 - 低解像度に強い
UD書体として初めて低解像度印字用ビットマップフォントを用意。
個別に印字される明細書などの可読性を高めました。 - 英数字の見分けがつきやすい
テストの結果、特にかすれにくく、つぶれにくいことを証明。 - 老眼・白内障・高齢の方も読みやすい
対象者へのテストでは、約7割以上の方が他のフォントより読みやすいと評価しました。